第6便【夏服バッグ】ご報告3

いつも「おばちゃんのきもちプロジェクト」にご理解とご協力をありがとうございます。

今日は第6便1日目後半のご報告をさせていただきますね。

次に向かった先は山田中央保育園でした。
こちらには第5便でお届けした電子ピアノと卓上キーボードが活躍しています。
この時間にはもう園児がお昼寝タイムに入っていたので、夏服バッグをお預けした後は園長先生と外でおしゃべり。
夏まつりのご予定があるとのことで、くじ引き用にたくさんのキーホルダーやストラップを贈りました。
かわいいマスコットつきのキーホルダーに若い先生方が大喜びされていましたよ^^
とても感謝され、6名の職員の方々が見送りに出てくださいました。

 

中央保育園を出たところで、大沢保育園の川端先生からお電話が入り、すぐ近くにいらしたので待ち合わせてお会いできました。
2か月半前にお会いしたときよりお元気になられた印象で、とても嬉しくなりました^^
大沢保育園では例年の「夕涼み会」に代わる「お楽しみ会」を企画していることを事前に伺っていましたので、くじ引き用にキャラクター巾着などをお渡ししました。
お休みの日にお会いくださった川端先生に感謝です^^

この頃から日差しが強くなり、「やっぱり結構暑いね」という感じになってきました。

 

次に伺ったのは豊間根保育園です。
豊間根地区は海からはかなり離れており、直接被害があった場所ではありません。
でも、同園は当初70名以上がいらした避難所で、現在もまだ2名の方が避難されていました。
出迎えてくださった先生ご自身もしばらくこちらに避難していたと聞きました。

豊間根保育園に夏服バッグをお届け

豊間根保育園に夏服バッグをお届けしました

被災なさった先生に、大人向けTシャツとエコバッグをお預けしました。
お仲間にもお渡しくださることになりました。

 

豊間根保育園を後にして山田第一保育所に向かいました。
第一保育所は山田町の中でもっとも園児数が多い保育園です。
この日は理事長さんが住職を務められている隣のお寺で法要が行われていました。
短い参道ではボーイスカウトの方々が法要帰りの方々のためにお茶などを用意しているところでした。
夏服バッグの搬入を手伝ってくださった若い隊員さんたちが中身を見て
「これはすごいよ!感動ものだー!」
とびっくりされていましたよ^^

山田第一保育所に夏服バッグをお届けしました

山田第一保育所に夏服バッグをお届けしました

もちろん先生方もとても感激なさっていました。
「こどもたちが喜ぶね!」
と。

 

第一保育所に別れを告げて出発すると、再び大沢保育園の川端先生からお電話が。
なんとおみやげを用意して私たちを追いかけてくださったのです!

川端先生からのおみやげ

川端先生からのおみやげ

「留守番しているお子さんたちに。これは私個人のきもちだから。」
と何度もおっしゃるので、遠慮なくいただくことにしました。
みなさんの代表でしかないのに恐縮でしたが、家族でおいしくいただきました^^

 

川端先生と別れて、船越保育園に伺いました。
こちらはまだ30名ほどを擁する避難所となっています。
まだまだ過酷な状況であることは容易に想像できました。

夏服バッグなどをお渡しした後、
「今月いっぱいで退職します。」
と前川園長先生からお話しがあり、後任の園長先生をご紹介いただきました。

実はもっと前に退職が決まっていらしたのを、この度の震災を受けて延期されていたそうです。
伺えばご自身は釜石の方でご自宅は津波に流され、ご家族は賃貸の住宅で生活をなさっていると涙ながらに話してくださいました。
避難所運営のため帰宅もままならず、つらい毎日を過ごされていたことと胸が締め付けられました。
避難所生活のみなさんからは
「先生やめないで!」
と引き留められているようでした。

第4便でおっちゃんが伺ったときから前川園長先生との交流が始まったのですが、個人的なお話しを伺うことはほとんどありませんでした。
退職されるにあたってやっと告白してくださったのだと思います。
TVなどの報道で語られることのない真実がここにもあることを、みなさんにもお伝えしておきます。

「また来ますね。でも、もうこちらでは前川先生にはお会いできないんですね。」
と言うと
「小枝さんがいらっしゃるときには釜石から会いに来ますよ!」
と言ってくださいました。

必死に涙をこらえる先生の手を握り締めることしかできませんでした。
前川先生は私たちの姿が見えなくなるまで園舎の前から手を振ってくださっていました。

 

山田町で最後に伺ったのは織笠保育園です。
保育園の前ではボランティアの方々が泥出しなどの作業をされていました。
名物の急坂を上って園舎を訪ねると、いつもの元気な川端園長先生の笑顔が。
でも2ヶ月半前にお会いしたときと比べてかなり痩せられていました。
ご苦労がしのばれます。

今回は新入園の赤ちゃんのために、夏服バッグと保育園セットをひと組お届けしました。
このように不足があればすぐに対応できるように、みなさんからお預かりしたご支援品は少しストックさせていただきたいと思っています。
また、ご協力いただける保育園には少し多めにお預かりくださるようにお願いしています。
すぐにこどもたちの手に届かない場合がありますことをご了承ください。

余談ですが…
大沢の川端先生と織笠の川端先生は親戚関係かどうかまでは伺いませんでしたが、ご主人がどちらも大浦の方だそうです。
「川端さん」多いのでしょうか?やっぱり親戚関係あるのかな???

織笠保育園では盛大だった「げんきまつり」の様子や、大槌町の様子などを聞かせてくださいました。
第5便でお届けした夏服バッグには本当に感謝されました。
山田町でたくさんのリクエストをいただけたのは、
「あれは本当にいいからぜひお願いするといいよ!」
と織笠の先生方が推してくださったお陰もあるのです^^
こどもたちだけでなく、保護者も先生方にとってもとても嬉しいプレゼントだったと大好評でした。

 

お預かりいただいていた6箱を積み込み、織笠保育園を後にして大槌町に向かいました。

まずは避難所となっている赤浜小学校に行きました。
赤浜小学校は津波が押し寄せ、校舎の1階が破壊されています。
少し高いところにある体育館が避難所となっていますが、校舎2階の1室にこどもがいる数世帯の方々が生活していました。
伺うと今月中に仮設住宅に移れるとのこと。
みなさん疲れた顔をされてはいるものの、ほんの少し開けた未来の話題に語気は明るく感じました。

夏服バッグのお話しをすると、
「Tシャツはたくさんあるから(現にたくさん干してありました^^)ハーフパンツが欲しいな」
と。
「じゃ、ハーフパンツバージョン作りましょう。」
となったわけです。
その場でリクエストをいただいてきました。
(詳細は「ご報告1(ハーフパンツ大槌町バージョン)」をご覧ください。)
ちいさいこどもより小学校高学年から中学生が多いので、大人サイズのリクエストメインになっています。
仮設住宅に入るとみなさん散り散りになってしまうということで、代表者の方のご連絡先を伺ってきました。

 

次に向かったのは堤乳幼児保育園です。
ここは私たちが出発後みっこさんからtwitterで情報をいただき、急きょ向かうことにした保育園です。
赤浜小学校同様Tシャツは間に合っているとのことで、ハーフパンツをご提案したところ
「それなら助かる」
と言っていただけたため、リクエスト用紙をお預けしてきました。
後日FAXでリクエストをお送りくださっていますので、第7便でお届けしたいと思います。

 

こうして第6便1日目の活動を終了しました。
訪問する先々で大歓迎をされて、時にはこどもたちの笑顔にふれ、一緒におどったり歌ったり、懐かしい笑顔にも会えた中身の濃い1日となりました。
みなさんのお気持ちをお届けする役をいただけているおかげです。
ご支援くださっているみなさんに、心から感謝いたします。

山田町ではHomacやしまむらといった大型店舗やローソンがオープンし、とても盛況でした。
それでも、残念なことですが「復興」という言葉はまだまだのように思えました。
地場産業が活気づくこと、こどもたちの笑い声が当たり前にそこここにあることがとても大切なことなのだと思います。
だからと言って、私たちには海に向かって、がれきの山が片付いた広々とした土地に向かって合掌することしかできません。
もどかしい思いに苛まれます。
午後になり暑さが厳しくなってくるにつれ、被災地でご苦労なさっている方々の心中がしのばれました。

2日目のご報告はまた後日に。

 

 

5 thoughts on “第6便【夏服バッグ】ご報告3

  1. shiyonyume@サポーター

    いつもとても詳細で心のこもったご報告
    ありがとうございます。
    夏バックはいつからかな~と待ってました!
    現在 夏休み。コブ付きですがボチボチ準備したいと思いますε=٩(●❛ö❛)۶
    本当に 何かあったら 休んでくださいね。
    そして、叫んでくださいね(^-^)

    こちら岐阜 今朝は夏らしく蝉の大合唱です。

    返信
  2. Tom子@サポーター

    子供たちの喜ぶ様子を想像しながら、ご報告読ませて頂いてます、ありがとうございます。
    昨日は緊急支援品のしめきりが〜!と焦って、今日発送しますとコメントしましたが、夏服バッグの募集もきたー!ということで、一緒にして送らせていただきますね、5日までに。

    返信
  3. Momi@サポーター

    今回の報告はRoccoさんの写っている写真をアップしてくださっているので、うれしいです♪なんだかお会いしたことがない方のような気がしません(^^)

    ボチボチ頑張っていきましょうね!

    返信
  4. あっしー

    ほんとですね。読ませていただくとあたたかいきもちになります。
    そしてまだまだ…当たり前の日常が皆さんに戻る日が一日でも早く訪れるように願ってやみません。
    よし!今日も早く子供たちを寝かせてミシンしようと思います!!
    ありがとうございます!!!

    返信
  5. Rocco 投稿作成者

    > サポーターのみなさま

    お世話になります!
    みなさんのお陰で大きな山場だった第6便を無事完了することができましたこと、あらためてお礼申し上げます。

    写真はマジで恥ずかしいんですが、きちんとお届けしたことをみなさんにお知らせすることも大切なことだと涙を飲んでいます^^;
    でも少しでも身近に感じていただけるのはとても嬉しい。
    いつかみなさんともリアルでお会いできるといいなぁ、なんて思います^^

    やっと第7便のお願いをアップできました。
    引き続きのご支援、応援をどうぞよろしくお願いします!

    返信

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