クリスマス便お申し出

第9便【冬服バッグ】ご報告2

いつも「おばちゃんのきもち」の活動にご理解とご協力をいただきありがとうございます。

すっかり間が空いてしまいましたが、第9便のご報告をさせていただきますね。

10月27日の23時頃に家を出たおっちゃんは、いつもどおり翌朝からお届けができるように岩手県沿岸部に向かいます。
予定より2時間遅れの出発になってしまい到着時間がかなり中途半端だったのですが、沿岸部に向かうために超える峠道で電光表示された気温が0度になっていてビビったそうです。
朝方の一番冷える時間帯で山間だったからでしょうが、それでもこの時期で0度を示すのには私も驚きました。
幸いこの日は天候が良くポカポカで、おっちゃんの心配は危惧に終わりましたが^^
(4月の大雪を経験しているので「まさか!?」と思ったようですよ~)

この日は冬服のお届けを予定していた
大槌町 堤乳幼児保育園
山田町 織笠保育園
山田町 山田幼稚園
宮古市 赤前保育園
の4園と田野畑村の仮設住宅、たのはた児童館に伺いました。

第8便 たのはた児童館

第8便 たのはた児童館

この写真は前便のお届け時に撮影してくださって、今回持たせてくださったものです。
おっちゃんはこのときひとりひとりに手渡しできて感激して帰ってきたんですよ^^

どの施設でも歓迎を受け、引き留められ、たくさんのお話しを聞いてきました。
今までの(私たちだけでなく)多くのご支援に感謝されながらも、少しずつ変わる状況に不安を抱いている先生方のお話しを聞きながら
「もっともっと応援しよう」
と心に誓うおっちゃんなのでした。

 

初日の最後は山田町船越保育園の前園長、前川先生にお会いしました。
「ご報告1」でもお伝えしたように、お孫さんに冬服をお届けするための待ち合わせでしたが、そこでおっちゃんは思わぬお話しを伺うことになりました。

退職が決まっていて更に釜石のご自宅が被災されながらも、避難所の運営のため乞われて船越保育園に留まられていた前川先生は、その退職後やはり行政から乞われて「遺児家庭支援専門員」というお仕事をされていたのです。
この仕事を依頼されたときには、周囲の人からは「もう尽くしたんだからいいだろう。ゆっくりすればいい。」と反対されたそうです。
それでも先生は
「隠居して孫たちと遊んで暮らすのもいいけれど、まだまだ困っている人がいるのにそれはできない。自分が動かなくちゃいけない。」
と引き受けられたそうです。

 この場合の「遺児」は、今回の震災で片親になってしまった、または両親を亡くしてしまったこどもたちのことです。
 前川先生はこのような境遇のこどもたちがいる家庭を毎日訪問し、行政サービスの案内をしたり困っていることを聞いたり、悩みの相談にのったりなさっているとのことで、大槌町の仮設住宅などがご担当だそうです。

 訪問すると文字通り頭を抱えてしまう方や、途方に暮れている方がたくさんいらっしゃる。
仕事を失い、自宅を失い、何より最愛の妻を失ったお父さん。
「子宝が残された」とは思えず、前に進むことができないお母さん。
そんな方々に手を差しのべるという大変なお仕事です。

少しでもお役に立てないものかと、前川先生を通じて保育園セットなどをお届けすることを思いつき申し出てみると、先生はかねてから「あんなの(以前お届けした文房具バッグや保育園セット)があったらこどもたちが喜ぶだろうなぁ」と思っていらしたそうで、「願ってもないことでとても嬉しい!」とご快諾くださいました。
 明日にもみなさんからお預かりしているバッグなどをセットにして前川先生に送らせていただきますね。
悲しい境遇のこどもたちが少しでも笑顔になれるように、その笑顔でパパやママが少しずつ前に進めるように願いを込めて。

 

2日目はこのブログにコメントをくださった山田町の中村さんを訪問しました。
中村さんは自宅避難をされている方で、お子さんは小学生でもなく保育園や幼稚園にも行っていないため支援がほとんど受けられていません。
 私たちの力ではそこまでのニーズを集めてくることができず、またそこまで手を広げることができない悔しさを強く感じました。
そしてもっと大きな力にこの状況を伝えて行きたいと思っています。

 

中村さんと別れて「なかよし商店街」にヘアアクセサリーを置いてくださるようにお願いをしたおっちゃんは、大沢保育園に寄った後山田町でその日にオープンした「カキ小屋」に向かいました。
完全予約制でひとりでは入れないということで涙をのんだのですが、大盛況だったそうです。
県外ナンバーの車がたくさんだったとおっちゃんが 興奮気味に話してくれました^^
ぷりっぷりのカキ、今度夫婦便で行けるときまでお預けです。

 

おみやげいろいろ^^

おみやげいろいろ^^

今回もおみやげをいろいろいただいてしまいました。
サブレーは前川先生から、さつまいもはちょうどその日おいも掘りだった「たのはた児童館」のみんなから、りんごは田野畑の仮設住宅の方々からのものです。
どれもとってもおいしく頂戴しました。
ありがとうございました!

そして「道の駅やまだ」でおっちゃんに買ってきてもらった

山田町 復活暦

山田町 復活暦

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A6サイズという小さなカレンダーですが、山田町の元気がたっくさんつまっています。
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こちらのページもぜひ。
ぴかぴか山田大作戦について

 

本便もみなさんのご支援のお陰で無事お届けが完了しました。
そして214人のかわいいこどもたちが、ひとときでも笑顔になってくれたに違いないと信じています。 
本当にありがとうございました。

引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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