山田幼稚園からお手紙を頂きました。
少し長いのですが、みなさんにも読んで頂きたいのでこちらにUPします。

山田幼稚園からの手紙

このたびはあたたかいご支援をありがとうございます。この短い期間の中、何度も送っていただきました。かわいい絵本バックをはじめ、希望したサイズの服、保護者の方はもちろん喜んでくれましたが、子供たちも本当にうれしそうでした。

私がバス当番の日、いただいたバックを持ち帰りましたが近くに座った年長児が「先生、見てなわとびもらったんだよ」「前は（震災前）あったんだけど、今はないからおうちで練習できる」と、笑顔で見せてくれました。次の日は年中児の男の子が「今日はこのバックにした」と、登園するなり玄関で見せてくれました。今年度は、通園バックは園としてそろえなかったので、この子のお気に入りのバックになったようです。本当にありがとうございました。小枝さんを始めたくさんの方々よりご支援をいただいています。

いただくことが当たり前にならず、みなさんのご好意を伝え、物を大切にすることを大人の私たちが子供たちにきちんと知らせていきます。

私たちの山田幼稚園は高台にありますので、この震災では古い園舎ですが頑張ってくれました。外壁にヒビが入り基礎が下がったホール（一部）ではありますが、子供たちの保育には支障がなく安心しています。

子供たちは降園後でしたので、おうちの人と一緒だったり、二番バスを待っていたり、バスに乗っていたりそれぞれでしたが、おかげ様で全員無事でした。ただ、いつもより早く自宅に戻った園長が津波で亡くなりました。そのために昨年度までクラス担任をしていた私が園長になりました。悩む時間もなく、やる選択しかなく、右も左もわからないまま現在に至っています。子供たちは山田町は怖い、仕事も家もないと引っ越していきましたし、今年度は入園をとりやめるという保護者の方も多いです。あの震災から一度も登園できない子もいます。今だに避難所から登園してくる子、やっと仮設住宅が決まって喜んでいる子、祖父母宅から登園してくるものの母親がストレスを抱えていたりそれぞれの状況でありますが、笑顔だけは変わりません。その笑顔は親も先生も元気づけてくれ頑張れている気がします。

園生活や園行事が例年通りとはいきませんが、少しでも子供たちが楽しめるよう保護者や先生たちと工夫したり、アイディアをだして進めています。私たちだけでは補えないところを小枝さんや他の皆様のご支援をいただいています。

これからも子供たち、そして保護者が笑顔でいられるよう職員一同頑張ります。本当にありがとうございました。

今まで連絡帳（保護者へ）しか書いたことがなく恥しながら、きちんとしたお礼状を書いたことがありません。多々、失礼な文章があったかと思いますがお許し下さい。感謝の気持ちをお伝えしたくペンをとりました。

これから暑い日が続き、体調管理が難しいですがお身体に気をつけお過ごし下さい。

山田幼稚園
園長　佐々木美賀子

以上です。
みなさん本当にありがとうございます。

あと、カズコ様から千葉のおっちゃんへと頂いたシール、早速、娘と一緒に車に貼らせて頂きました。

情熱三陸

ありがとうございます。情熱三陸のシールが貼ってある黒のエスティマがいたら千葉のおっちゃんです。
また、１５日の夜から支援物資を積んで山田町へ向います。