被災地の子供たちに文房具入りバッグを:ご報告11

昨日第二便の発送を終えたわけですが、第一便のご報告の続編をお伝えしなければなりません。

これは「ご報告8」の続きです。
では、みなさんからのお気持ちがどのようにして、どこに贈られたのかをご覧ください。

私たちの「文房具入りバッグ」は無事津軽石小学校の校長先生にお預けすることができました。

でも、その他のいろいろな物資(絵本やマンガや辞書などの書籍、基本バッグ以外の文房具などなど)をお届けすることができていないため、おっちゃんたちは奔走を開始します。

まずは津軽石小学校避難所(体育館)に戻り、避難所の責任者の方にお話しを聞きました。
ご報告8」で書いた通り、こちらは比較的物資が揃っていて、何より避難している子供の数も少ないとのこと。
子供たちが集まりそうな場所を聞き出すと、「児童センター」の存在を教えてくださいました。

そこで、仙台のおっちゃんと千葉のおっちゃんは体育館からすぐの「児童センター」を目指すことに。
児童センターでは「このあたりの子供たちのための3施設をまとめている赤前保育園」を教えていただき、職員の方の先導で車で赤前保育園へ。

この時千葉のおっちゃんはちょっとした失態を演じました。
「場所さえ教えていただければ、自分たちで行けます。何か目印になるようなものはありますか?」
と。
聞いてしまった後、ここら周辺には目印になるものなんて何も残っていなかったことを思い出したそうです。
地図を書くこともできない。
それでちょうど用事があるからと、職員の方が先導を申し出てくださったんです。

周辺の子供のための施設を管理している赤前保育園

周辺の子供のための施設を管理している赤前保育園

赤前保育園は社会福祉法人慈愛会が運営する、今年4月1日新しい園舎に移ったばかりの真新しい保育園でした。
目の前ぎりぎりまで津波が押し寄せたものの、辛うじて守ることができたため保育が行われています。
園舎を訪ねると、15名ほどの園児たちが興味津々で

「おじちゃんだれ!?」

「なにもってきたの!?」

と元気に寄ってきてくれたそうです。

そこで園長先生に来意を告げ、品物を見ていただくと、すべて子供たちのために使わせていただきたいと言ってくださり、

  • 文房具各種
  • 遊具各種
  • お菓子各種

が入った残りのダンボールすべてを預かってくださいました。
みなさんからのお気持ちを、3施設に分配していただける場所に預けることができ、おっちゃんたちもほっと一息です。

赤前保育園 園長先生に贈呈

赤前保育園 園長先生に贈呈

まずお話しさせていただいた後のこの写真。
なんともわざとらしいですが、ご容赦ください。

後ろにはこちらを気にしながらも給食を食べる園児たちが写っています。
先生方はごく当たり前に「こら、ちゃんと前を向いて食べましょう。」と指導されていたと。
そんな当たり前の光景が被災地にあることが奇跡のように思えます。
少なくともここでは、子供たちが周りの大人たちによって必死に守られていました。

 

ふたりのおっちゃんが避難所に戻ると、炊き出し部隊が持ち込んだ物資がたくさん残っていたのと、食材も残っていたとのことで、他のところにも行ってみようという話になりました。
そこでアポなしではありましたが、急きょ赤前小学校に行くことになったそうです。
報告を受けてから私が知ったのも無理のないことでした。

地図を見ていただくとわかりますが、赤前小学校は津軽石小学校より海寄りに位置します。
2校の間には川が流れており、車では5分足らずの距離だそうです。
避難所としての規模は津軽石に比べて小さく、自衛隊設営のお風呂などはもちろんありません。

宮古市立赤前小学校

宮古市立赤前小学校

私たちが持ち込んだ物資は津軽石小学校と赤前保育園にすべてお預けしていますので、
「赤前小学校では炊き出しだけだったのかな。ちょっと残念だったな。」
と思っていましたが、炊き出し隊の物資が手つかずに残っていたことを後で知り、ほっとしました。

おっちゃんたちは赤前小学校の副校長先生と話ができ、児童数などの状況を聞くことができました。
そこで、25日が始業式、26日が入学式であることを知るわけです。

また、赤前小学校の校長先生はおっちゃんたちにプレゼントをくださっていました。

災害派遣従事車両の証

災害派遣従事車両の証

行きにも即席で「支援物資運送中」と書いた紙を車の前後に貼って行ったんですが、急きょ用意してくださったそうです。

「4月19日確かに本校に来校し支援物資、炊き出しをして頂きました」

と手書きしてくださり、押印してくださいました。
とても有難いことです。
仙台ではこれが有効で高速代が無料になりました。

この通行証はみなさんを代表して私が受け取っています。
みなさんからいただいたメッセージや手紙とともに一生の宝物にします^^

 

赤前小学校についてすぐ、みなさんご存知の第一便最大のトラブルが発生しました。
仙台のおっちゃんの車のエンジンがかからなくなってしまい、JAFにレッカー移動をしてもらうことになったのでした。
幸い宮古の町ではJAFも機能しており、修理の持ち込み先としてのディーラーもあったので助かりましたが、一時は捨てていくしかないかとどきどきしました。

身内を擁護するようですが、仙台のおっちゃんは奥さんの実家である石巻に何度も通っています。
石巻は津波によって運ばれたヘドロが乾燥して砂塵となり、外にいると喉を痛めるほどひどいそうです。
仙台のおっちゃんのセレナのボンネットを開けると、かなりの量の砂が入りこんでいたそうです。
おそらくトラブルの原因はそれだろうとのことでした。
とは言っても、被災地に赴く際には車の点検も怠ってはいけないことを改めて認識しました。
今後は心したいと思います。

 

炊き出しを終え、一同が帰路についたのは夜になっていました。
その頃には大雪。

宮古市立赤前小学校 大雪

宮古市立赤前小学校 大雪

東北道のインターまで峠を3つ超える道のりは、往路は3時間でしたが、復路は5時間かかったそうです。
大きな事故なく帰宅できたことに感謝します。

 

明日は第二便が仙台より出発します。
届けてくれるのは仙台のおっちゃん、その友人である仙台のおっちゃん2、合流予定の岩手のおっちゃんの3名です。

第一便でご縁のできた津軽石小学校、赤前小学校、赤前保育園に行ってもらうことになります。
物資の詳細は「ご報告10」に書きましたのでご覧ください。

両校には入学式に合わせて「@おばちゃんのきもち」として祝電を送ったのですが、その際に電報に添えるお花をお願いしたところ、
「宮古市ではお花の調達ができないためお送りできません。」
と断られてしまいました。
それを聞いて尚更少しでも彩りを贈りたいと思い、アレンジメントフラワーを仙台のおっちゃんに用意してもらいました。

宮古市2校へ贈ります

宮古市2校へ贈ります

24日にはこのお花も届けてもらうことになりました。
このお花の代金は、仙台のおっちゃんが勤め先のパートの「おばちゃん」たちから託された義援金で支払われましたことをご報告いたします。

 

 

9 thoughts on “被災地の子供たちに文房具入りバッグを:ご報告11

  1. Tom

    お忙しいでしょうに、とても丁寧な報告、ほんとうにありがとうございます。
    報告を読みつつ、うるっときたり、ほっこりしたり、
    とても身近に感じることが出来て、感謝しています。
    今回も届けて下さるおちゃんたち、本当にご苦労様です、どうぞお気をつけて.
    Roccoさんも、仕分けに報告、ご自分のお仕事、次のプロジェクトの準備と、ほんとうにお疲れさまです.
    身体に気をつけてくださいね。

    返信
  2. HANA

    お花もなかったりするんですね…。
    そんなことにも今更ながら衝撃をうけてしまいます。
    場所をせつめいするための目印がない、地図がかけない、そんな話もいちいちはっとさせられます。
    テレビやネットだけでわかったような気になっちゃいけないなって思いました。
    アレンジメント、きっと入学式をあかるく彩ってくれるとおもいます!

    返信
  3. Rocco 投稿作成者

    > Tomさま

    お世話になります。
    私もおっちゃんから受けた報告だけなので、きちんと伝えることができるか心配でした。
    身近に感じていただけて良かったです^^
    私はたくさん寝たので復活です!
    いつもお気づかいありがとうございます。

    > HANAさま

    お世話になります。
    本当にいろいろなことにぶち当りますね。
    でも、それをひとつひとつ私たちが理解するのはとても大切なことだと思います。
    被災地の方々のお気持ちをわかることはできないけれど。
    今後もなるべく多くのことをお伝えしたいと考えています。

    返信
  4. とろりん

    こちらはもう、出来る時に、出来るだけのことをしているだけで
    あとのことは全て、Roccoさんと『おっちゃん隊』にお任せ・・・
    になってしまっていること、ホントに心苦しく思っています。
    でも、Roccoさんからの詳しいご報告を読み、被災地の現状を
    知ると同時に「まだまだ出来ることがあるはず!」という思いも
    強く感じています。

    Roccoさんのおっしゃるように、被災地の皆さんと気持ちを
    同じくすることは出来ないけれど、ありったけの想像力を働かせ
    被災地の『今』と『未来』のことを、考えて行きたいです。

    かなりヘタレな私なので、肝心なとこで息切れしないよう(笑)
    とにかく自分の身の丈に合った頑張り方で、このプロジェクトでの
    活動を続けて行けたらと思っています。

    と言うことで、これからもよろしくお願い致します。
    では、おやすみなさい・・・
    Roccoさんも『おっちゃん隊』も、寝られる時は寝られるだけ
    しっかり寝て下さいね。

    返信
  5. Roccoの弟

    第2便、「全国のおばちゃんの気持ち」を預かり出発します!

    天気予報を見る限り、昨日までの悪天候から一転、物資持込日和となりました。 現地到着予定はお昼ごろになります。

    安全を第一に、宮古まで行ってきます!

    返信
  6. ゆみりん

    丁寧な報告、ありがとうございました!
    読んでいて、アレンジメントフラワーの写真を見たときには涙が出てしまいました。
    雪や砂塵によるトラブルで大変な思いをされたでしょうに、また今日も第2便を運んでくださっているおっちゃん達には、ほんとうに感謝!です。道中のご無事をお祈りしています。

    返信
  7. Rocco 投稿作成者

    > とろりんさま

    お世話になります。
    そうですね。まだまだできることはあると思います。
    私も「身の丈以上のことはできない」と決めているので、その範囲内でいろいろ模索しています。
    みなさんに負担をかけ過ぎないことも大事と考えています。
    ぜひ「できるときにできることを」を合言葉にしていきましょう^^
    長く被災地に目を向け続けることが大切かなと思います。
    いつもご心配いただきありがとうございます!

    > ゆみりんさま

    お世話になります。
    被災地の悲惨さを伝える報道や記事は巷に溢れています。
    だから私はあまりそれを伝えないようにしています。
    それでも、被災地で不安な毎日を送る方々の姿をみなさんが想像し、理解し、涙してくださっているのがとても嬉しく、頼もしく思えます。
    本当にみなさんには感謝です!

    返信
  8. Roccoの弟

    只今、仙台に戻りました!
    先ずは、みなさまの気持ちを無事にお届けできましたこと
    ここに報告させていただきます。

    岩手のおっちゃんやRoccoを中心に、みなさまの気持ちを
    必要とされる場所に確実に持ち込めるようがんばります!

    引き続きのご支援をいただけましたら幸いです。

    すみません。 当方はしがないサラリーマンで明日から普通に
    仕事をします。 みなさまへの報告は明日Roccoからあります
    のでよろしくお願いいたします。

    津軽石小学校・赤前小学校のみならず、すべての子供たちが
    元気に登校する姿を夢見て・・・。

    返信
  9. M&M

    Roccoさん、ご報告ありがとうございます。
    私は不定期の仕事をしているのに、何故か「締切前には家に居た」んです。
    そんなことにも巡りあわせを感じています。

    2人目の仙台のおっちゃんやパートのおばちゃん…どんどん思いが繋がっているんですね。
    そして全ての人が締切に間に合ったこと、感動です。
    その前にも支援先変更の皆さんの賛同コメントには、読んでいてこみ上げるものがありました。

    Roccoさんの気持ちが強く優しいことは、更新のたびに感じていました。
    一番忙しくしているのに、私たちに対する気遣いも深くて頭が下がります。
    第3便の企画…きっと私はギリギリ表明になると思いますが、何とか協力したいと思っています。
    今度はもう少し可愛く作りたいのですが、自分に出来る範囲でやってみようと思います。

    返信

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